サウナでゴリラとTumblr

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November 17, 2011

 会見で、弁護士さんの一人によって、生活保護の問題を解決するには、高齢者や障害者への年金の充実や最低賃金の引き上げ、雇用保険のウイングを広げることなど、あらゆる分野での制度の充実が不可欠であることが語られた。

 そんなことを言うと、「財源はどうする」という突っ込みが入るだろう。しかし、今、205万人が、この制度によって命を繋いでいる。他にないのだから、「切れ」ということは「死ね」と同義だ。

 最後に、「不正受給」の問題にも触れておきたい。09年度の不正受給世帯は1.54%。適正利用世帯は98.46%。生活保護費の額にすると不正受給は0.33%。マスコミでの「不正受給」報道などから、もっと多いと思っていた人は少なくないと思う。もちろん、不正受給は問題だが、たった1.5%の人のせいで205万人の生存権が切り崩されるようなことはあってはならない。

 この日、Aさんは分厚い書類の束を持参して会見で見せた。自らが生活保護申請をしてから決定されるまでの、役所による審査の書類だ。当然ながら、生活保護は実は貯金があったり援助してくれる親族がいれば受けることはできない。そういうことを徹底的に調べられて、「本当に保護が必要」と判断された人だけが受けることができるのだ。

 審査の書類は、79ページにわたっていた。そこには、Aさんが前働いていたところの給与明細やどこに勤めていて何をしていたのか、親族はどこにいるのかなど細かいことまで調べた結果が掲載されていた。

 「よく、何も調べないで不正できるんじゃないかと思っている方がいるようですが、これだけのきちんとした調査がなされた上で決定されているんです。これだけの調査をされて不正をするというのは、普通に生きてきた人ができることではないんです」

 Aさんは言った。

 生活保護を受けるにあたっての調査の資料を初めて目にした私は、その分厚さにただただ驚いた。こんなに徹底的に調べてるんだ、と。裏を返せば、現在、それだけ調査されても「本当に何もない」と判断された人が205万人もいるということだ。貯金、援助してくれる家族、仕事、収入のあて。

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